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犬学⑪ 犬はなぜ吠えるのか

4月13日
読了時間: 2分

更新日:6月14日

― 吠えるしか方法がない犬たち ―



アルテミス通信 第10号



■ はじめに


私は可哀そうなくらい吠えている犬を見ることがあります。


  • 来客に吠える。

  • 他の犬に吠える。

  • 飼い主に吠える。


時には一日中吠え続ける犬もいます。


吠えは犬を飼う人にとって最も深刻な悩みの一つです。


近所への迷惑になることもあります。


家族のストレスになることもあります。


中には、あまりにも吠えるために声帯を切除されてしまう犬もいます。


しかし私は、そのような犬を見るたびに思うのです。


犬は本当に吠えたくて吠えているのでしょうか。


■ アルテミスで見えてきたこと


アルテミスに来る犬たちの中にも、よく吠える犬がいます。


  • 構ってほしくて吠える犬。

  • 不安で吠える犬。

  • 他の犬に向かって吠える犬。


ところが、そのような犬たちを観察していると不思議なことが起こります。


環境に慣れるにつれて、吠えが減っていくのです。


  • 探索を始める。

  • 匂いを嗅ぎ始める。

  • 他の犬を観察する。

  • 落ち着いて休めるようになる。


私は長い間、その理由を考えてきました。


そして一つの考えにたどり着きました。


吠えを止めたのではない。


犬らしい行動が戻ってきたのではないか、と。


■ 吠えるしか方法がない犬たち


犬は本来、多くの行動を持っています。


  • 探索する。

  • 匂いを嗅ぐ。

  • 観察する。

  • 距離を取る。

  • 休む。


しかし、その選択肢が失われたらどうなるでしょう。


何をしたらよいかわからない。


どう対応したらよいかわからない。


その時に残された表現方法の一つが、吠えることなのかもしれません。


私は長年犬を見てきて、


「吠える犬」よりも、


「吠えるしか方法がなくなった犬」


がいるように感じています。


■ おわりに


私たちは吠える犬を見ると、


「どうやって吠えを止めるか」を考えます。


しかし、その前に考えなければならないことがあるのかもしれません。


  • その犬は探索できるでしょうか。

  • 安心して休めるでしょうか。

  • 自分で距離を取れるでしょうか。

  • 環境を理解できるでしょうか。


私は吠えることが問題なのではなく、


吠えることしか残されていない状態こそが問題なのではないかと思っています。


犬はなぜ吠えるのか。


その答えは、犬の声の中ではなく、その犬が暮らしている環境の中にあるのかもしれません。


 
 
 

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