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猫はあなたを見ていない
― 猫が感じている“環境という世界” ― アルテミス通信 第19号 猫はどのように世界を感じているのか?聴覚・嗅覚・空間の視点から猫の行動の理由を解説。ボリビアでの実体験をもとに猫の本質に迫ります ■ はじめに 猫は ・わずかな音に反応する ・匂いを長く嗅ぐ ・何もない空間を見つめる こうした行動を見せます。 人から見ると 👉 神経質 👉 気まぐれ に見えるかもしれません。 しかし実際には 👉 感覚が鋭いという話ではありません 👉 世界の捉え方そのものが違います 猫は 👉 見ているのではなく 👉 感じている動物です ■ 人間は「視覚」で世界を見ている 人間は主に 👉 目で世界を判断しています ・形 ・色 ・動き ・表情 そのため 👉 見えないものは存在しないと感じやすい ■ 猫は「音」で空間を読む 猫にとって音は 👉 空間の情報そのものです ・どこから来たか ・どのくらい離れているか ・何が動いているか 猫は 👉 見えないものを音で把握しています それは 👉 危険察知であり 👉 狩りの準備でもあります ■ 嗅覚は「時間の


猫はなぜ狩りをするのか?
― 環境・本能・神経から読み解く猫の行動 ― アルテミス通信 第18号 猫はなぜ狩りをするのか?室内猫にも残る本能を、環境・神経・行動の構造から解説。保護猫の実例とともに猫の行動の本質を理解します。 ■ はじめに 猫はよく ・急に走り出す ・何もない空間を見つめる ・おもちゃに強く反応する こうした行動を見せます。 人から見ると 👉 気まぐれ 👉 遊んでいる ように見えるかもしれません。 しかしこれらは 👉 ただの癖ではありません 👉 猫の本能そのものです 猫は 👉 環境の中で自分の状態を決める動物です そしてその行動の基盤には 👉 狩りの構造があります。 ■ 猫は狩りで生きてきた動物 猫は本来 👉 単独で狩りをする動物です ・周囲を観察する ・距離を測る ・タイミングを待つ ・一気に動く この一連の流れが 👉 猫のすべての行動の基盤になっています つまり猫の行動は 👉 感情ではなく 👉 構造で成り立っています ■ ボリビアで見た猫の狩り 私がボリビアで暮らしていた頃、保護した猫たちは外の世界を知っていました。...


猫にとっての環境とは何か?
瞳孔と神経から読み解くストレスと安心のしくみ アルテミス通信17号 ■ はじめに 猫は「気まぐれな動物」と言われることがよくあります。 呼んでも来ない。 甘えたかと思えば、ふっと離れていく。 その行動から、多くの人は 👉 自由で気分屋な性格と捉えています。 しかし本当にそうでしょうか。 私はこれまで多くの猫と関わってきましたが、猫を「気まぐれ」と感じたことは一度もありません。 むしろ猫は 👉 環境に対して極めて正確に反応する動物です。 近づくときも、離れるときも、そこには必ず理由があります。 ただそれを、人が読み取れていないだけなのです。 猫の行動は「感情」ではなく、 👉 環境 👉 神経の状態 によって説明することができます。 本記事では、猫にとっての環境とは何か、そして瞳孔や神経の反応を手がかりに、 👉 安心している状態 👉 ストレスを感じている状態 がどのように現れるのかを解説していきます。 ■ 猫の基本構造 猫を理解するうえで最も重要なのは、 👉 環境適応型の動物であることです。 犬のように 👉 関係の中で安定する動物ではな


犬の散歩とは何か?
― 人と犬が見ている“まったく違う世界” アルテミス通信 第16号 ■ はじめに 散歩は、多くの飼い主にとって 👉 楽しい時間 👉 絆を深める時間 そう考えられています。 しかし実際には 👉 人と犬は、まったく違う世界を見ています そしてその違いは 👉 行動だけでなく 👉 神経の働きにも関係しています ■ 人は直線、犬は円 人は 👉 前を見て 👉 道に沿って 👉 直線的に歩きます 一方、犬は 👉 頭を下げ 👉 匂いを追い 👉 円を描くように動きます これは 👉 情報の取り方の違いです ■ 犬にとっての散歩 犬にとって散歩とは 👉 匂いを読む時間 👉 環境を理解する時間 いわば 👉 「新聞を読む時間」です ■ アスファルトという環境 👉 アスファルトには匂いがほとんど残りません 土や草の上では 👉 他の動物の痕跡 👉 時間の情報 👉 環境の変化 が残っています しかしアスファルトでは 👉 情報が極端に少ない つまり犬にとっては 👉 読むものがない場所です ■ 神経から見た散歩 匂いを嗅いでいるとき 👉 副


なぜ良くなった犬は戻るのか
― 本当に変わっていなかったもの ― アルテミス通信 第15号 ■ はじめに 「前は落ち着いていたのに、また戻ってしまいました」 これは、ペットホテルやトレーニングのあとによく聞く言葉です。 ・吠えなくなった ・落ち着いた ・言うことを聞くようになった しかししばらくすると、 また元の状態へ戻っていく。 なぜこのようなことが起きるのでしょうか。 ■ 行動は変わっても、“状態”は変わっていないことがある ここで重要なのは、 👉 行動の変化 と 👉 神経状態の変化 は別だということです。 例えば、 ・緊張して動けない ・強く制御されている ・環境に圧倒されている こうした状態でも、 犬は静かになります。 しかしそれは、 👉 落ち着いているのではありません 👉 抑えられているだけです ■ 犬は環境によって行動を変えている 犬は、人間のように「理解して我慢する」より、 👉 環境に反応して行動しています 例えば、 ・距離が取れない ・逃げられない ・常に指示される ・緊張が続く こうした状況では、 犬は自分で判断しなくなります。 すると一時的に


抱っこが犬を崩すことがあります
― 小型犬に起きている“静かな問題” ― アルテミス通信 第14号 小型犬はなぜ依存しやすいのでしょうか?本記事では、抱っこと人と犬の違いに着目し、小型犬に起きている“静かな問題”を行動と環境の視点から解説します。 ■ はじめに 最近、小型犬を見ていて感じることがあります。 ・ずっと抱っこされている ・地面にいる時間がとても少ない ・常に飼い主を見ている 一見すると 👉 とても大切にされているように見えます しかしその一方で 👉 落ち着いていない犬がとても多いのです ■ ある言葉 あるとき、知人がこう言いました。 「小型犬を飼う人は、抱っこするために選んでいるんですよ」 私はその言葉に少し驚きました。 しかし同時に 👉 現場で見ている多くの光景と重なりました 小型犬は ・すぐ抱ける ・常に近くに置ける ・人の生活に入りやすい 👉 “抱くこと”が関係の中心になりやすいのです ■ 小型犬は特別な存在なのでしょうか 多くの方が 👉 小型犬は弱い 👉 守ってあげないといけない と感じています しかし 👉 犬はすべて オオカミ を祖先に持ち


犬は人をどう見ているのか?
「家族」という考え方の誤解 アルテミス通信 13号 ■ はじめに 犬は家族。 そう考えている方はとても多いと思います。 それは自然な感情であり、犬を大切に思う気持ちでもあります。 しかしその一方で、 👉 その考え方が、犬との関係を難しくしていることがあります ■ 人間と犬の「家族」は少し違う 人間にとって家族とは、 👉 感情でつながる存在です ・守る ・甘える ・支え合う こうした関係を中心に考えます。 しかし犬は、 👉 感情だけで関係を作っているわけではありません 犬は、 ・相手の動き ・空気感 ・声 ・緊張 ・行動の一貫性 こうしたものを見ながら、 👉 「どう関わればよいか」を判断しています。 ■ 犬は「分からない関係」が苦手 犬が落ち着く関係には共通点があります。 それは、 👉 関係が予測できることです ・どう接すればよいか分かる ・相手が急に変わらない ・必要以上に干渉されない こうした状態では、 👉 犬は安心して行動できるようになります 反対に、 ・反応が毎回違う ・常に構われる ・急に抱き上げられる ・過剰に注目される こ


犬は犬が苦手なのではない
― 距離を失ったとき、犬社会は崩れます ― アルテミス通信12号 ■ はじめに 「うちの子は犬が苦手で…」ペットホテルでよく聞く言葉です。 しかし実際に観察していると、 多くの場合、 👉 犬が苦手なのではありません 👉 距離を取れない状態になっています 犬社会では、「関わること」より、 👉 “離れられること”のほうが重要です。 ■ 犬社会は“距離”で成り立っている 犬同士は、 常にべったり関わっているわけではありません。 ・挨拶をする ・匂いを確認する ・距離を保つ それだけで関係は成立しています。 人間は、 👉 仲良く遊ぶことを社会性だと考えがちです。 しかし犬社会では、 👉 無理に関わらないこと も重要な社会性です。 ■ 犬は声ではなく“空間”で会話している 犬は、 ・距離 ・視線 ・体の向き ・歩く速度 ・止まる位置 で関係を調整しています。 つまり犬社会は、 👉 空間そのものが会話なのです。 そのため、 距離を自由に調整できる犬同士では、 大きな衝突はほとんど起きません。 ■ 犬のコミュニケーションは段階的です 犬は最初から攻


老犬の介護に迷ったとき、ひとりで抱え込まないでください
― その子に合った支え方を、一緒に考えます ― アルテミス通信 第11号(CARE 01) ■ 老犬の介護で、こんなお悩みはありませんか 老犬になってくると、 ・後ろ足が弱くなってきた ・寝ている時間が増えた ・食事や排泄に手がかかるようになってきた ・抱き起こし方や支え方が分からない ・このやり方で合っているのか不安になる そんな悩みを持つ飼い主様が多くなります。 実際に、 「どうしてあげたらいいのか分からない」 「誰にも教わらなかった」 「病院では病気の説明は受けても、日常の介護までは分からない」 という声をよくお聞きします。 ■ 老犬の介護は、「正解探し」ではありません 老犬の状態は、その子によって本当に違います。 ・まだ自分で立てる子 ・支えがあれば動ける子 ・食べ方に工夫が必要な子 ・姿勢を少し変えるだけで楽になる子 同じ高齢犬でも、必要な支え方は一頭ずつ異なります。 そのため介護は、 👉 本やネットで見た方法をそのまま当てはめればよい、というものではありません。 大切なのは、 👉 その子の今の状態に合ったやり方を見つけることです。


私は犬を幸せにできているのか
― 人と犬で違う「安心」の作り方 ー アルテミス通信 第10号 ■ はじめに 毎日ごはんを考える。 体調を気にする。 寂しくないように話しかける。 不安そうならすぐ抱っこする。 できるだけ一緒にいる。 多くの飼い主さんは、 👉 「この子を幸せにしたい」 と思って暮らしています。 そして実際に、 👉 犬のために多くの時間と愛情を使っています しかしその一方で、 ふと、👉 「なぜか落ち着かない」 👉 「なぜ常にこちらを見ているのだろう」 👉 「本当に安心しているのだろうか」 と感じることがあります。 そして時には、 👉 「この子は問題犬なのでは」 という不安が頭をよぎることもあります。 ■ 愛情が足りないわけではない こうした悩みを持つ飼い主さんの多くは、 👉 愛情が足りないわけではありません むしろ、 👉 非常に大切にしています だからこそ悩みます。 「もっと良い子になってほしい」 「もっと幸せにしたい」 そう思うのは自然なことです。 ■ なぜ人は犬を「子供」のように感じるのか 犬は長い歴史の中で、 👉 人間が「かわいい」と感じる


犬が「問題行動」をとるとき
― その行動は性格ではなく反応かもしれません アルテミス通信第9号 ■ はじめに 犬が急に唸る。 昨日まで問題なかったのに、今日はまったく違う。 そんな経験をしたことがある方もいると思います。 しかしそれは、 👉 性格が変わったのではないのかもしれません 犬は、 👉 環境や関係に応じて行動を変える動物です ■ 犬が分からなくなる理由 犬のことを大切に思っているのに、 「どうしてよいか分からない」 と感じることがあります。 しかし多くの場合、 👉 犬が難しいのではなく 👉 犬という動物を知る機会が少なかっただけです 人はつい、 👉 行動だけを見て判断しやすくなります しかし犬の行動は、 👉 その場の状態によって大きく変化しています ■ 犬は環境に適応している 犬は、 👉 周囲を見ながら行動を変えています ・誰がいるのか ・どんな空気なのか ・逃げられるか ・近づいてよいのか こうした情報を常に確認しています。 つまり犬は、 👉 「性格」で固定されているのではなく 👉 状況に適応しながら行動しています ■ 同じ犬でも行動は変わる 普


老犬のケアで迷ったとき、大切にしたいひとつの目安
― 「食べる」というサインをどう見るか ― アルテミス通信 第8号(CARE 03 ) ■ 誰も教えてくれなかったという声 ある飼い主様が、こう言われました。 「老犬をどうしたらいいのか分からなかった」 「誰も教えてくれなかった」 さらにお話を伺うと、 ・犬がどのような動物なのか ・老齢期にどのような変化が起きるのか ・何を優先して考えればよいのか その多くが、十分に伝えられていなかったとのことでした。 これは決して特別なことではなく、多くの飼い主さんが同じような不安を抱えています。 ■ 迷ったときのひとつの目安 老犬のケアに正解は一つではありません。 その子の状態や背景によって、選択は変わります。 ただ、その中でも私が日々の現場で大切にしているひとつの目安があります。 それは、 👉 その子が食べているかどうかです。 ■ 食べるというサイン 食べるという行動には、 👉 身体の状態 👉 神経や消化の働き 👉 周囲の環境への適応 👉 その子の気持ち さまざまな要素が関わっています。 そのため、「食べている」という状態は、その子がまだ環境の中


老犬を「かわいそう」で弱らせないために
― 寝かせきりにしない本当の理由― アルテミス通信 第7号 (CARE 02) ■ はじめに 高齢犬の介護になると、多くの飼い主さんが「できるだけ楽をさせてあげたい」と考えます。 その気持ちはとても自然で、深い愛情から来るものです。 ただ現場で見ていると、その“優しさ”が、結果として犬の身体の機能を弱めてしまうことも少なくありません。 ここで大切なのは、 👉 「楽に見えること」と「身体にとって良いこと」は、必ずしも同じではない という視点です。 老犬にも、まだ残っている力があります。 その力を奪わずに支えるために、寝かせきりにしないことの意味を考えてみたいと思います。 ■ 寝かせきりがもたらすもの 犬の身体は、「使われることで保たれる」ようにできています。 少し難しい言葉で言えば、 👉 使わないと機能は落ちていく(廃用) ということです。 寝かせたままの状態が続くと、 ・筋肉が弱くなる ・関節が動きにくくなる ・神経への刺激が減る ・姿勢を保つ力が落ちる こうした変化が、想像以上に早く進みます。 特に老犬では、その影響はとても大きくなります。


プロムナードメソッド
― 犬が落ち着きを取り戻す環境づくり ― アルテミス通信 第6号 ■ はじめに 犬が落ち着かない。 吠える。 他の犬を怖がる。 常に人を気にしている。 そうした姿を見ると、 👉 性格の問題 👉 しつけ不足 👉 社会化不足 と考えられることがあります。 しかし現場で犬を見ていると、 👉 環境が変わるだけで、犬が大きく変化する ことがあります。 つまり、 👉 犬の行動は「性格」だけで決まっているわけではありません ■ 犬は「理解できる環境」で落ち着く 犬にとって重要なのは、 👉 環境を理解できることです ・どんな場所なのか ・誰がいるのか ・近づいていいのか ・離れていいのか これが分からないと、 👉 犬は常に緊張します 反対に、 👉 環境を理解できるようになると 犬は少しずつ落ち着きを取り戻します。 ■ プロムナードメソッドとは アルテミスでは、 👉 犬が自分で環境を理解できる時間を大切にしています。 これが、 👉 プロムナードメソッドです これは、 👉 「しつけ」ではありません 👉 犬が本来持っている安定する力を引き出す環


犬は「問題を持っている」のではない
ーフク・5日間のプロムナードメソッドー アルテミス通信 第5号 ■ 症例概要 今回、プロムナードメソッドの症例として、ポメラニアン6歳・雄「フク」が5日間の滞在プログラムに参加しました。 このプログラムは、行動を教え込むものではなく、犬が本来の状態に戻る過程を観察するものです。 ■ 飼い主様の悩み ・よく吠える ・落ち着きがない ・飼い主様に異常に依存する ・来客時に興奮する いわゆる「問題行動」とされる状態でした。 ■ DAY1 ― 環境との対峙 初日、フクは刺激に対して敏感で、周囲に強く反応していました。 しかしプロムナードにより ・歩く ・嗅ぐ ・観察する という行動を通じて、自ら環境を理解し始めます。 ■ DAY2–3 ― 変化の兆し ・無駄吠えの減少 ・興奮の持続時間の短縮 ・他犬との距離の調整 フクは「反応する犬」から「判断する犬」へ移行していきました。 ■ 対犬関係の変化 滞在初期、フクは常在犬であるアマーリエ(ジャーマンシェパード)に対して強い警戒を示していました。 近づくことができないだけでなく、アマーリエの存在する空間自体を避


犬にとって「家族」とは何か
― 母犬と兄弟から見る犬の関係 ― アルテミス通信 第4号 ■ はじめに 「犬は家族です」 そう考える人はとても多いと思います。 しかし、 👉 犬にとっての“家族”は、人間とは少し違います 犬の関係は、 👉 感情だけで固定されているわけではありません そこには、 ・距離 ・成長 ・状態 ・環境 が大きく関係しています。 ■ 母犬はずっと甘やかし続けない 子犬が生まれた直後、母犬は常に子犬を守ります。 舐め、温め、授乳を行い、子犬を中心に行動します。 しかし成長すると、 👉 母犬は少しずつ関わり方を変えていきます 特に乳歯が生え始める頃になると、 👉 母犬は授乳を拒否するようになります 時には、 👉 唸る 👉 噛む 👉 離れる こともあります。 しかしこれは、 👉 愛情がなくなったわけではありません 👉 子犬の自立を促しているのです ■ 犬は匂いで成長を感じ取っている 犬は、 👉 匂いから相手の状態を理解しています 子犬は成長とともに、 👉 匂いも少しずつ変化します 母犬は、 ・体調 ・緊張 ・ホルモン変化 ・年齢 などを匂い


犬は「匂い」で生きている
― 人には見えない犬の世界 ― アルテミス通信 第3号 ■ はじめに 犬は散歩中、よく立ち止まります。 同じ場所を何度も嗅ぐ。 なかなか前へ進まない。 人から見ると、 👉 「何をそんなに嗅いでいるのだろう」 と不思議に感じることがあります。 しかし犬にとって匂いは、 👉 単なる“匂い”ではありません 👉 世界そのものです ■ 人は「見る」動物、犬は「嗅ぐ」動物 人は主に、 👉 視覚で世界を理解しています 景色を見る。 表情を見る。 文字を読む。 しかし犬は、 👉 嗅覚を中心に世界を理解しています つまり犬は、 👉 「匂い」で環境を読んでいます ■ 犬は何を嗅いでいるのか 犬は匂いから、 ・どんな犬がいたのか ・いつ通ったのか ・興奮していたのか ・健康状態 ・性別 ・年齢 ・緊張状態 など、多くの情報を読み取っています。 人にとっては何もない場所でも、 👉 犬にとっては情報であふれているのです。 ■ 匂いには「時間」が残っている 犬の世界で面白いのは、 👉 匂いには“時間”が残ることです 誰がいたのかだけではなく、 👉 「いつい


犬はなぜ「最初の挨拶」が重要なのか
― 社会性と環境の関係 ー アルテミス通信 第2号 ■ はじめに 犬同士の関係は、 👉 最初の「あいさつ」で大きく左右されます ペットホテルで新しい犬を迎える際、 この最初の出会いの場面は特に慎重に観察する必要があります。 犬は言葉を使わず、 👉 匂い 👉 姿勢 👉 距離の取り方 を通して相手の状態を判断しています。 この最初のコミュニケーションが、 👉 その後の関係の安定に大きく影響します ■ 段階的な挨拶 アルテミスペットセンターでは、 新しく来た犬を群れに入れる際、 👉 いきなり多くの犬と接触させることはありません まず、 👉 群れの社会関係を理解している犬 が、新しく来た犬の状態を確認します。 それが、 👉 ジャーマンシェパードのアマーリエ 👉 小型犬ミックスのアンボワーズです。 二頭は静かに近づき、 匂いを確認し、 短い挨拶を行います。 ■ なぜ「短い挨拶」が重要なのか ここには大きな意味があります。 犬の社会行動は、 👉 刺激の強さ 👉 距離 👉 逃げ場の有無 によって大きく変化します。 初対面で長時間接触する


犬に“友達”はあるのか?
― 微細なサインから見る犬社会のルール― アルテミス通信 第1号 ■ はじめに 犬ともっと仲良くなりたい。 他の犬と友達になってほしい。 そう願う飼い主さんはとても多いと思います。 アルテミスペットセンターでも、 「うちの子と仲良くしてね」 と声をかけながら帰られる方をよく見かけます。 しかし、犬たちの行動を観察していると、 人間が考える「友情」とは少し違う世界が見えてきます。 犬にとって本当に重要なのは、 👉 安全かどうか 👉 予測できるかどうか 👉 距離を保てるかどうかです。 犬社会は、 人間のような感情中心の関係ではなく、 「状態」と「予測可能性」によって成り立っています。 ■ 犬は“予測できる相手”を選んでいる 犬は常に周囲を観察しています。 ・どのくらい近づくか ・どの方向から来るか ・どんな速度で動くか ・どんな反応を返すか そうした小さな情報を見ながら、 「安全かどうか」を判断しています。 例えば、 急に近づいてくる犬。 突然触ろうとする人。 大きな声を出す相手。 こうした予測できない動きは、犬にとって緊張の原因になります。.


猫は人間をしつけている?猫の観察力・学習能力・社会性を行動学から解説
「うちの猫、なんだか私の行動を読んでいる気がする」と感じたことはないでしょうか。朝になると顔のそばで鳴く、ごはんの時間になると台所の前に座る。そんな経験をした飼い主さんは多いはずです。実は、この感覚は正しいのです。猫は毎日、人間の行動をじっくりと観察し、学習を重ねています。本記事では、猫の観察力・学習能力・社会性を行動学の視点から解説し、猫と人間の関係の本質に迫ります。
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