なぜ子犬にパピーコースが必要なのか
- 6月6日
- 読了時間: 3分
更新日:5 日前
犬は犬が育てる
アルテミス通信 第34号

■ アルテミスで見えてきたこと
この2年間、アルテミスで多くの犬たちをお預かりしてきました。
その中で、私は一つの大きな気づきを得ました。
私は長い間、子犬は自然に育つものだと思っていました。
ところが実際には、子犬たちが自然に育つためには「環境」が必要だったのです。
母犬や兄弟犬がいて、年上の犬がいて、自由に動き回りながら経験を積める環境です。
私が当たり前だと思っていたものは、実は決して当たり前ではありませんでした。
アルテミスで犬たちを観察する中で、そのことを強く実感するようになったのです。
■ エマちゃんが教えてくれたこと
先日、1歳のトイプードルのエマちゃんが遊びに来ました。
最初はワンダーランドへ降りることができず、入口から犬たちの様子を見ていました。
しかし午後になると、ぽんちゃんと走り回り、アマーリエにも飛びついて遊んでいました。
私は何かを教えたわけではありません。
エマちゃんは環境を観察し、犬たちを観察し、自分のタイミングでその輪の中へ入っていったのです。
その姿は、私に改めて大切なことを教えてくれました。
犬は教えられて育つのではなく、経験の中で育つということです。

■ 答えはすでにアルテミスにありました
振り返ってみると、アルテミスでは開業当初から同じことが起きていました。
あずきちゃんも、
ぽんちゃんも、
クッパも、
モカも、
多くの犬たちが環境と犬たちとの関わりの中で成長してきました。
私は特別なことをしたわけではありません。
犬たちが経験できる環境を整え、その成長を見守ってきただけです。
そして飼い主様からも、
「子犬のうちから経験させたい」
「社会性を身につけてほしい」
「他の犬との関わりを学ばせたい」
という声をいただくようになりました。
そこで私は、これまで自然に行われていた取り組みを整理し、
AWパピーコースとしてご案内することにしました。
■ AWパピーコース
AWパピーコースは特別な訓練を行う場所ではありません。
犬たちが環境を使い、犬同士の関わりを経験しながら成長していくための時間です。
犬は犬との関わりの中で、
遊び方を学び、
距離の取り方を学び、
興奮の調整を学び、
そして落ち着き方を学びます。
それらは人が教えるというより、犬たち自身が経験の中で身につけていくものです

■ 私が願うこと
私は犬たちに、多くの人から愛される犬になってほしいと思っています。
飼い主さんだけではありません。
家族や友人、動物病院のスタッフ、ホテルのスタッフなど、様々な人と自然に関われる犬です。
アルテミスのアマーリエもアンボワーズも、お客様が来ると必ず挨拶に来ます。
そして「可愛いね」と声をかけられ、自然に撫でてもらっています。
私はそんな姿を見るたびに嬉しくなります。
犬社会を経験し、自信を身につけた犬は、人との関係も豊かになっていきます。
AWパピーコースは、そのための第一歩だと考えています。
犬は犬が育てる。
そして人は、その成長を温かく見守る。
私はそんな環境を、これからも大切にしていきたいと思っています。




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