ゴールデン・レトリバー、モカの6日間
- 7月28日
- 読了時間: 4分
更新日:7月29日
~賢さと本能のはざまで~
アルテミス通信 第45号

新しい環境との出会い
ゴールデン・レトリバーのモカ(♂・8か月・約25kg)が、6日間のAWパピーコースを終えました。
初日、モカは部屋へ入ることを強く嫌がり、何度もリードを抜いて逃げようとしました。
部屋へ入ってからも飼い主を探すように鳴き続け、新しい環境を受け入れるまでには時間が必要でした。
しかし、その様子は日を追うごとに変わっていきます。
3日目にはリードで自然に部屋へ入れるようになり、鳴くこともなくなりました。
アルテミス ワンダーランド(AW) の中でも落ち着いて行動できる時間が増え、自分の足で環境を利用する姿が見られるようになりました。

好奇心いっぱいの毎日
モカはとても好奇心旺盛な子でした。
庭へ出ると木の枝をくわえたり、葉をちぎったりすることが大好きで、気が付けば周囲には細かくちぎられた葉があちこちに散らばっています。
その様子を見ていたボクサーのBUFFYも興味を示し、モカの行動をじっと見つめていました。
犬たちは遊ぶだけではありません。
互いの行動に興味を持ち、観察することもまた、大切な学びなのだと思います。

犬が犬から学ぶ

モカがまだ滞在初期だった頃、パピーコース卒業間近のミニチュア・シュナウザー、カイと何度も遊ぶ機会がありました。
その頃のカイは、すでに大型犬とも上手に遊べるようになり、相手との距離の取り方や力加減を身につけていました。
モカもカイと遊ぶ中で、体格の違う犬との遊び方や、相手に合わせることを自然に学んでいったように感じます。
そして最終日の犬の社交場(DOGS FORUM)では、その変化がはっきりと見られました。
体の小さなビートと遊ぶときには、自ら力を加減し、相手に合わせながら上手に遊んでいました。
犬は犬から学びます。
AWでは、そのような場面にたびたび出会います。

ゴールデンの意外な一面
一方で、体格の近いラブラドゥードルのVOLが相手になると、モカは遠慮なく歯をむき出しにして全力でぶつかり合いました。
その迫力あるワンプロを見て、以前、1歳くらいのゴールデン・レトリバー同士が同じように本気で遊んでいた姿を思い出しました。
穏やかで優しいイメージの強いゴールデン・レトリバーですが、若い頃には本能をむき出しにしながら全力で遊び、その中で犬社会を学んでいく時期があるのかもしれません。
ビートには優しく接し、VOLとは本気でぶつかり合う。
その姿を見ていると、モカは相手によって遊び方を自然に使い分けていたようにも感じました。
私にとっても、新たな発見でした。

相手を見る力
モカを見ていて感心したのは、相手によって行動を変えていたことです。
相手が遊びに乗ってこなければ、無理にしつこく誘うことはありませんでした。
フラットコーテッド・ドゥードルのモカが落ち着いて過ごしているときには、その様子に合わせて静かに接していました。
人に対しても同じです。
私には前脚を掛けることはありませんでしたが、興奮すると何度も体を寄せ、「撫でて」と甘えてきました。
一方、新しく会った人が受け入れてくれると感じると、嬉しさのあまり前脚を掛けてしまうこともありました。
まだ8か月。
相手を見て行動を変えられる賢さを持ちながらも、ときには本能が先に出てしまう年頃です。
私は、モカは今まさに賢さと本能のはざまにいるのだと感じました。

ゴールデン・レトリバーという犬種
今回の6日間を通して、私は改めてゴールデン・レトリバーという犬種の魅力を感じました。
頑固さもある。
優しさもある。
好奇心もある。
豪快さもある。
そして、相手をよく見て、自分の行動を変えられる柔軟さも持っています。
一見すると相反するような性質が、一頭の中で自然に調和している。
それこそが、ゴールデン・レトリバーという犬種の大きな魅力なのではないでしょうか。

ご家族のもとへ
最終日、お迎えに来られたご家族の姿を見つけた瞬間、モカは嬉しさを抑えきれず大興奮でした。
この6日間で見せてくれた落ち着いた姿とは対照的でしたが、それだけ家族のことが大好きなのでしょう。
私は、ご家族4人がモカをとても大切に育てていることを感じました。
そして、モカもまた、ご家族にとってかけがえのない存在なのだと思います。
帰宅後には、飼い主さんから「散歩でリードを噛まず、引っ張らず、歩調を合わせて歩けるようになり、お散歩が本当に楽になりました」と嬉しいご報告をいただきました。
まだまだ成長の途中にいるモカ。
これからもご家族の愛情に包まれながら、本能と賢さを少しずつ調和させ、モカらしい魅力をさらに育んでいってくれることを楽しみにしています。




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