ラブラドール・レトリバー、チハの6日間
- 13 時間前
- 読了時間: 3分
~仲間との出会いが広げた世界~
アルテミス通信 第47号

警戒心から始まった6日間
AW若年コースに参加したラブラドール・レトリバーのチハ(♂・2歳・未去勢)。
初日のチハは警戒心が非常に強く、常在犬の小型ミックス アンボワーズに対して威嚇する場面が見られました。
その様子から、まだ他の犬たちと積極的に接する段階ではないと判断し、しばらくはアンボワーズ以外の犬とは会わせませんでした。
その後、アンボワーズとの関係はすぐに落ち着きましたが、チハは他の犬たちとは距離を置き、一頭で周囲を観察していることがほとんどでした。
どこか孤高という言葉が似合うような姿でした。
人との距離もまだ遠く、近くまで来ることはあっても、リードを持てる距離には入ってきません。
体に触れられることも受け入れられず、建物へ入れるときには毎回チハとの知恵比べが続きました。その状態は2日ほど続きました。

ラーラという「アルテミス犬」
そんなチハに大きな影響を与えたのが、ゴールデン・レトリバー♀1歳半のラーラです。
ラーラは幼い頃から何度もアルテミスで過ごし、社会性を身につけてきた「アルテミス犬」です。
興奮して人に飛びつくことはなく、落ち着いてリードで歩くことができます。
そして、安心すると自然にへそ天を見せるほど、人との信頼関係が築かれています。
チハは次第にラーラの後を歩くようになりました。
ラーラが人の近くで安心して過ごす姿を見るたびに、チハも少しずつ近づけるようになり、
それまで触れられることを嫌がっていた体にも自然に触れられるようになりました。
ラーラという安心して過ごす仲間の姿が、チハ自身の警戒心を少しずつ和らげていったのだと思います。

仲間との世界が広がる
ラーラとの時間が増えるにつれ、チハの世界はさらに広がっていきました。
最初はアンボワーズ以外の犬とは距離を置いていましたが、ラーラを介して小型犬とも接するようになりました。
そして最終日には、新しく来た大型犬たちとも落ち着いてあいさつを交わし、穏やかに同じ空間で過ごすことができました。
初日にアンボワーズを威嚇していたチハからは、想像できないほどの変化でした。

ご家族との再会
お迎えでは、ご家族と息子さんの姿を見つけたチハは、大きな喜びを全身で表現しました。興奮して前脚を上げる場面も見られました。
飼い主さんは、滞在中に撮影した動画をご覧になり、チハが他の犬たちと自然に過ごしている姿に大変驚かれ、喜んでくださいました。
ご家庭では飼い主さんに跳びついたり散歩中に吠えたり威嚇したりすることがあるそうですが、アルテミスでそのような行動は見られませんでした。

チハが教えてくれたこと
チハの6日間は、一頭の犬との安心できる関係が、さらに多くの犬たちとの社会性へとつながっていく過程を見せてくれました。
犬は安心できる環境の中で、信頼できる仲間の姿を見ながら少しずつ世界を広げていきます。
社会性とは、無理に教え込むものではなく、安心の中で少しずつ育っていくものなのかもしれません。
ラーラはチハにとって、その最初の仲間でした。
そしてチハは、その安心を自信に変え、小型犬とも大型犬とも自然に関われるようになりました。
6日間で見せてくれたこの変化は、これからのチハの成長につながる大きな一歩だったと思います。
これからもフォローアップコースを通して、この成長をさらに積み重ねていってほしいと願っています。





コメント