シベリアンハスキー ルナ 7日間のパピーコース
― 「動」の中に生まれた「静」 ―
アルテミス通信 第49号

生後6か月の雌のシベリアンハスキー、ルナがパピーコースにやってきました。
とにかく元気いっぱい。外へ出たい、遊びたい、動きたい。
若いハスキーらしく、エネルギーにあふれたルナの滞在が始まりました。
VOLとの激しいワンプロ
滞在中、ルナが一番よく遊んだのが、5歳雄のオーストラリアン・ラブラドゥードルのVOLです。
最初からよく遊んでいましたが、後半になるにつれてワンプロはどんどん激しくなりました。
お互いに後ろ足で立ち上がり、正面から取っ組み合う。走って、ぶつかって、また組み合う。
そして、その時の唸り声がすごい。
声だけを聞けば、まるで猛獣同士が争っているようで、知らない人なら怖くなったかもしれません。
でも、私は二頭が喧嘩をしているのではなく、遊んでいることが分かっていました。
あまりに激しくなった時には途中で止めて休ませましたが、また一緒になれば遊びが始まります。
人と暮らす家庭犬であっても、犬には犬同士でしか経験できない世界があります。
VOLと全身を使って遊ぶルナを見ながら、改めて思いました。
「犬は、犬によって犬になる。」
今回のルナの滞在の中で、それを強く感じた瞬間でした。

一頭になると別のルナ
ところが、一頭になると様子は一変します。
リードを持って歩くこともできるようになり、周囲の匂いを嗅ぎながら落ち着いて散策します。
滞在後半には、長いリードをつけたルナのそばで私が草取りをしていても、騒がずに待っていられるまでになりました。
「遊びたい」「動きたい」だけではなく、何もしない時間を落ち着いて過ごせるようになってきました。

最終日、家族の前で
最終日、飼い主さんがお子さんたちとルナを迎えに来ました。
久しぶりに家族に会ったルナは、もちろん嬉しそうです。でも、以前のような激しい興奮はありません。
子どもたちに跳びついたり、歯を当てたりすることもなくなっていました。
そして皆がいる前でごろんと横になり、撫でてもらいながら気持ちよさそうにくつろいでいました。
VOLと後ろ足で立ち上がり、猛獣のような声を出して取っ組み合っていた犬と同じルナです。
思いきり遊ぶ「動」のルナ。人のそばで穏やかに過ごせる「静」のルナ。
元気いっぱいのルナが別の犬になったわけではありません。
ルナの中に「静」が加わったこと。それが今回の滞在で見られた一番大きな変化でした。

家に帰ってから
そして帰宅後、飼い主さんから嬉しいメッセージをいただきました。
「子ども達に飛びついて噛んでいたのが、本当に驚くほど無くなりました。
興奮すると少し噛むのですが、噛む強さも優しくなったように感じます。
散歩から帰ると家に入るのを嫌がって中々入らなかったのですが、それもなくスムーズに後ろをついて入ってくれました。
この変化に驚いてます。ありがとうございます。」
APCで見せてくれた「静」のルナ。
それが家に帰ってからの日常の中にも現れていることを、とても嬉しく思いました。





コメント