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小さな戦士ぽんちゃんのワンプロ2回戦

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

一度の経験が犬を変える ―


アルテミス通信第25号 CASE07



5か月のポメラニアン、ぽんちゃんが再びアルテミスワンダーランドにやって来ました。


前回の相手は、同じポメラニアンのポコくんでした。


二頭は長時間ワンプロを続けましたが、その時のぽんちゃんはまだ少し遠慮がありました。


体格差もあり、ポコくんに押される場面も多く見られました。


特に印象的だったのは、ポコくんがぽんちゃんの背中に頭を乗せたり、ぽんちゃんの顔をぺろぺろ舐めていたことです。


ぽんちゃんは遊びには参加していましたが、どちらかといえば受け身の立場でした。


しかし、その経験は確実にぽんちゃんの中に残っていたようです。


■ 前回とは違うぽんちゃん


今回の相手は6か月のジャックラッセルテリア、あずきちゃんです。


私は最初の数分で前回との違いに気付きました。


ぽんちゃんが自分から仕掛けていたのです。


前回は相手の動きを見ながら参加していた印象でしたが、今回は違いました。


  • 自ら近づき、

  • プレイバウで誘い、

  • 飛び跳ねながら

  • 距離を詰めていきます。


一方のあずきちゃんは犬同士の遊び経験が少ないためか、最初は少し戸惑っているようにも見えました。


しかしぽんちゃんはお構いなしです。


何度も遊びを誘い、自分から関係を作ろうとしていました。


飼い主様も、「前回と全然違いますね」と驚かれていました。


■ 今度は自分がやる番だった


今回特に印象的だったのは、ぽんちゃんが何度もあずきちゃんの背中へ頭や首を乗せていたことです。


実は前回のポコくんとのワンプロでは逆でした。


ぽんちゃんは頭を乗せられる側だったのです。


しかし今回は、自分から相手の背中へ頭を乗せていました。


犬同士の遊びの中で見られるこの行動は、単純な支配行動ではありません。


遊びを継続するための接触であり、自分の存在を相手に伝えるコミュニケーションの一つでもあります。


前回は受ける側だったぽんちゃんが、今回は自分からその行動を使っていました。


まるで前回学んだことを、今度は自分で試しているようにも見えました。


犬は見て学び、経験して学びます。


今回のぽんちゃんからは、そんな成長の過程が感じられました。


■ 遊びの中の攻防



やがてあずきちゃんも遊び方を理解し、応戦するようになりました。


すると今度はぽんちゃんの前脚を狙う動きが見られました。


犬同士のワンプロでは、前脚は相手の動きを止めるための重要なポイントです。


相手の前脚へ口を向ける行動は、


  • 「捕まえた」

  • 「待て待て」


という遊びのやり取りの中でよく見られます。


するとぽんちゃんは飛び跳ねながら距離を取り、ときにはスフィンクスのような姿勢で伏せ、自分の前脚を守っていました。


ただ興奮して走り回っているわけではありません。


相手の動きを予測し、防御し、また近づく。


その繰り返しです。


遊びの中にも攻撃、防御、回避、誘いといった小さな駆け引きがあります。


犬たちはそうした経験を通して、相手との距離感や力加減を学んでいくのです。


■ 犬種が違えば遊び方も違う


前回のポコくんとのワンプロは、同じポメラニアン同士らしく、まるで二つのボールが同時に弾んでいるような遊びでした。


動きもよく似ており、同じタイミングで跳ね、同じ方向へ走り、同じように転がります。


しかし今回は違いました。


  • プレイバウを繰り返し、

  • 声を出し、

  • 距離を取り、

  • また飛び込む。


ジャックラッセルテリアらしい素早い動きと、ポメラニアンらしい軽快な動きが入り混じり、前回とは全く違うワンプロになりました。


犬種によって遊び方に特徴があることも、改めて感じさせられる時間でした。


■ 一度の成功体験が次を変える



それでも今回最も印象に残ったのは、ぽんちゃんが最後まで受け身にならなかったことです。


  • 自分から近づき、

  • 自分から誘い、

  • 自分から関係を作ろうとしていました。


そして何より、表情が違いました。


前回のぽんちゃんには、相手の出方をうかがうような慎重さがありました。


しかし今回は違います。


  • 目線は前を向き、

  • 動きに迷いが少なく、

  • 表情にも余裕が感じられました。


まるで、


  • 「犬と遊ぶのは楽しい」

  • 「私は大丈夫」


と知っているかのようでした。


もちろん犬の心を言葉で断定することはできません。


それでも今回のぽんちゃんからは、前回にはなかった自信のようなものが感じられました。


前回のポコくんとの経験が、ぽんちゃんにとって大きな成功体験になったのでしょう。


犬は一度の経験から多くを学びます。


  • 安全だったこと。

  • 楽しかったこと。

  • 相手と関われたこと。


その経験が次の行動を変えていきます。


前回は遊びに参加していたぽんちゃんでした。


そして今回は、自ら遊びを作る側になっていました。


たった一度の経験でも、犬は変わります。


今回のぽんちゃんは、そのことを私たちに教えてくれた小さな戦士でした。



 
 
 

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