犬の社交場① それぞれの楽しみ方
- 19 時間前
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アルテミス通信第43号

カイ、初めての犬の社交場
この日は、5か月、6.5kgのミニチュア・シュナウザー「カイ」の元気いっぱいな行動から始まりました。
遊びたい気持ちが強く、トイプードルのエマ、マルプーのきなこ、ポメラニアンのポンちゃんへ次々と向かっていきます。
まだ相手との距離や力加減が分からない年頃です。
体重差もあり、3頭はカイの勢いに圧倒されてしまいました。
そこで最初は、カイを広場の中央につなぎ、動ける範囲を限定しました。
すると、それぞれ違った行動が見られました。
きなこは、カイが届く範囲をしっかり見極め、その少し外側まで近づいていきます。飛びつかれない距離を保ちながら、カイを誘うような仕草も見られました。
一方、ポンちゃんは何気なくカイの行動範囲へ入ってしまい、思わず冷やっとする場面もありました。
犬たちは、それぞれ違う方法で状況を判断していました。
ポンときなこの変幻自在な時間

ポンちゃんの足の調子があまり良くないことが分かると、きなこは無理に遊びへ誘うことはありませんでした。
二頭で葉っぱを取り合ったり、小さなくぼみに一緒に顔を入れてみたり。
激しく遊ぶわけではありませんが、それも二頭なりの楽しみ方です。
その後は二頭でいるわけではありません。
室内へ入ってジャーマンシェパードのアマーリエやボクサーのBUFFYの横で一緒にくつろいだり、一頭でAWを歩いて匂いを嗅いだり、飼い主さんたちのところへ挨拶に行ったり。
その時々で興味の向くままに過ごし方を変えていました。
まさに変幻自在です。
犬たちは環境を上手に利用しながら、それぞれの時間を楽しんでいました。
エマの最初の一歩

トイプードルのエマは、カイの勢いに圧倒され、最初のうちは遊びに加わることができませんでした。
カイが遊びに誘っても、応戦するどころか牙を見せ、その誘いに応じることができません。
飼い主さんの膝に乗ったり、足元に隠れたりして助けを求めます。
その後も自分から歩き出すことはできず、しばらく周りの様子を見ているだけでした。
それでも時間がたつにつれ、少しずつ行動範囲を広げていきます。
少し歩いては飼い主さんのところへ戻る。
また少し歩いては戻る。
そんなことを繰り返しながら、少しずつ自信をつけていきました。
そして、そのタイミングできなこがそっと遊びに誘います。
すると、それまでほとんど動かなかったエマが前脚を上げて応戦し、ワンプロが始まりました。
長くは続きませんでしたが、その変化は十分でした。
周りで見ていた飼い主さんたちも、「さっきまで動けなかったエマが!」と、その豹変ぶり
に驚いていました。
その後、もう一度のワンプロ。
今度はさらに自然に遊ぶことができました。
昨日のエマは、その大切な一歩を私たちに見せてくれました。
カイも学んでいました

その時、カイは自分の部屋の窓から、みんなが遊ぶ様子を静かに見つめていました。
「出して!」と吠えることはありません。
遊びたい気持ちはあるはずなのに、静かに犬たちを観察しています。
遊ぶことだけでなく、待つこと、見ることもまた大切な経験です。
昨日のカイは、そんな時間も経験した一日でした。
犬たちが自由に過ごせる時間

ジャーマンシェパードのアマーリエは、いつものように落ち着いて横になり、犬たちを静か
に見守っていました。
ボクサーのBUFFYは暑さもあり、室内で休んでは外へ出て、人に挨拶をし、犬たちの周りを一周すると、また部屋へ戻ります。
柴犬のムクは、誰と群れるわけでもなく、いつものようにマイペースで歩き続けていました。
犬たちは、飼い主さんの指示を待つことなく、自分で歩き、自分で興味のある場所へ向かい、自分で休む場所を選んでいました。
犬が自分の意思で環境を選び、行動する時間は、とても大切なのではないかと感じます。
昨日の犬の社交場には、そんな自然な犬たちの姿がありました。





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